AIメンタルヘルスケアアプリ、試してわかった、期待と現実のギャップ

生成AI

炎上プロジェクトで病みそうになったものの、なんとか生き残っている村田です。

週刊連載の漫画家先生に比べると大したことはないですが、システム開発プロジェクトにも納期のプレッシャーは容赦なくのしかかります。

「お客様の受入テストまであと1ヵ月切っているのに、全然(システムが)動かない」

なんてことは普通にあります。
規模の大きいプロジェクトでは、いろんな利害関係が複雑に絡んで思うようにいかないことも多く、人間関係のストレスも重なって、通常よりもストレス度は高くなりがちです。

ストレス度が高いITエンジニア

客観的にITエンジニアのストレス度を測ったデータを探してみると、2007年と古い調査ではありますが、「ITエンジニアのメンタルヘルスに関するアンケート」を見つけることができました。

その結果は,「『こころの病』と診断されたことがある」と答えた人が,28.2%にも上った

日経クロステック 3割弱が「こころの病と診断されたことがある」

記事中にも、「アンケート回答者自体にフィルタリングがかかっていると思うが,それでも非常に高い数字だ。」という注意書きがあり、私の肌感覚(10%未満)とは乖離があるものの、ストレス度が高い傾向にあるのは間違いなさそうです。

ビル・ゲイツ氏の予測

そんなことを考えながら、AIエージェントに関する記事を見ていると、ビル・ゲイツ氏の「今後5年であなたの生活がどう変わるか?」という内容で

AIエージェントがセラピストになる

4 Unimaginable Ways AI Will Change Your Life Within the Next 5 Years, According to Bill Gates

という記載を見つけました。
ということで、今回はストレスを軽減してくれるかもしれない「AIメンタルヘルスケアアプリ」について解説・レビューします。

AIメンタルヘルスケアアプリって何?

AIが日々の感情や思考を記録・分析することで、あなたの心の状態を可視化し、パーソナルトレーナーのように心の健康をサポートしてくれるアプリです。

  • 日々の感情や思考を記録して分析
  • チャット形式で気軽に相談
  • ストレスや不安の緩和、精神疾患の予防

AIメンタルヘルスケアアプリ ベスト3🏅

ここではGoogle Playの評価を基準に、ランキング形式でご紹介します。

🥇VOS: メンタルヘルス、AI ジャーナル

評価:4.6★ 4.79万件のレビュー 100万以上 ダウンロード数
料金:7日間の試用期間後、年間5,400円。

VOS.health – Mental Health App – AppBoost mental health and wellbeing with VOS.health. Conquer stvos.health

パーソナライズされたケア、認知行動療法(CBT)、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)の要素を取り入れたプログラム、瞑想、マインドフルネス、睡眠サポートなど、豊富な機能が魅力です。AIチャットボットがユーザーの感情や悩みを丁寧に理解し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

機能は充実

大きくSelf-reflection(内省)とExercises(運動)に分かれており、波の音や川の音などリラックスできる音楽なども収録されています。

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呼吸法をサポートしてくれる機能では、利用シーンによって呼吸法を選び、息を吸う・止める・息を吐く・止めるを画面を見ながら行えます。
呼吸法を知らないという方でも、利用しやすそうだと感じました。

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「寝る準備は整いましたか?」などの問いかけもしてくれて便利です。
月額500円以下なので日本語版があれば検討の余地があるのですが、他のアプリやツールでも代替可能な機能のため、有料版への移行は見送りました。

🥈SELF:AIがあなたを理解し毎日の味方に

評価:4.4★ 3万件のレビュー 50万以上 ダウンロード数
料金:あるキャラクターは記録機能は3日間のみ、4日目以降は月額580円が必要。

人工知能(AI)と会話できるアプリ – SELF(セルフ)自然な会話を実現するSELF AIアプリ 寂しい時、つらい時、グチを言いたい時、元気づけてくれる人工知能アプリ。自然な会話self.software

7種類の個性豊かなAIロボが、その日のユーザーの状態やメンタル、体調を予測、加味した上で会話を行い、メンタルの悩みや問題に対する解決策を提案してくれます(AIロボの中には、懐かしのタルるートくんも!)。

個人的には、アップデート情報が2023年8月まで止まっている点と、公式サイト内に料金が明記されていない点が気になりました。

AIキャラクターとの対話は選択肢形式で、「こんな悩み事があるんだけど」と自由に話すことはできませんでした。メンタルヘルスケアとして悩みを聞いてくれるような対話を期待していたため、ギャップを感じました。

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すいません、私のスマホはブルーライトカットしているので画面の色が少しおかしいです。

自分にぴったりのニュースを提供してくれたり、天気情報を教えてくれますが、「特にこのアプリでなくても…」というのが素直な感想です。

🥉Awarefy:AIメンタルパートナー・セルフケア&悩み相談

評価:4.0★ 1,750件のレビュー 10万以上 ダウンロード数
料金:
 無料プラン
:一部機能のみの利用
 ベーシックプラン:年間9,600円(AIサポートは上限あり)
 AIパートナープラン:年間19,000円(AIサポート無制限)

毎日に寄りそい 気づきを増やす。 – AIメンタルパートナー「Awarefy(アウェアファイ)」心理学×AIのアプリ。認知行動療法やマインドフルネスなど心理学の知見に基づく充実の機能にAIの先端技術を掛け合わせ、感情のwww.awarefy.com

マインドフルネス分野で多数の著書を持つ早稲田大学の熊野宏昭教授との共同研究に基づき、認知行動療法(CBT)やアクセプタンス & コミットメント・セラピー(ACT)の手法が取り入れられています。

アプリの利用前後で有意なスコア改善が実証されており、医師50名へのアンケート調査では92%の医師が利用を推奨するなど、高い実績と評価を得ています。

認知行動療法(CBT)やアクセプタンス & コミットメント・セラピー(ACT)の手法が取り入れられている点が評価できます。
例えば、AIノートの「やめたい行動」では、

  1. やめたい行動
  2. きっかけ
  3. 満たしたいもの
  4. 代替する行動
  5. 感想

というステップで記入することにより、気づきが増えていきます。

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学習コースは、下記のようなコンテンツが14件、掲載されていました。
・人付き合いで疲れないスキルが身につく
・やめたいけどやめれられない習慣から卒業する
・怒りやイライラに振り回されないスキルが身につく

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しかし、ベーシックプラン:年間9,600円、AIパートナープラン:年間19,000円という価格設定は、ChatGPT・Gemini・Copilotの月額3,000円前後と比較して割高に感じました。

有料版は見送り。では、どうすれば?

AIメンタルヘルスケアアプリの代替案です。

  • 悩み相談:ChatGPT・Gemini・Copilotにぶつける❗
  • 内省:紙のノートに書いて1週間、1ヵ月の区切りで読み返す❗
  • 呼吸法・瞑想・運動:YouTubeの無料動画を見て学ぶ❗
  • 学習:本を読む、YouTubeの無料動画を見て学ぶ❗

身も蓋もないですが、これでいい気がします。

ストレス解消で一番効果があった音楽

最後に、私がストレス解消で一番効果があった音楽をご紹介します。
それは広橋真紀子さんの「自律神経にやさしい音楽」です。

リンクはCD版ですが、Amazon prime会員であれば(Amazon Music Prime Unlimitedではないほう)、追加料金なしで利用できます!

※このページはAmazonアソシエイトの広告を含みます。

この音楽は、2007年に発売されたCDでありながら、いまだにAmazonの「ヒーリング音楽」のカテゴリでベストセラー1位を維持しています。
医学博士監修でリラックス効果も実証されています。

Amazon musicで広橋真紀子さんの他の曲も聴きましたが、これが一番良く、SONYのノイズキャンセリングのヘッドフォンを付けて、この曲を流して仕事すると、ものすごく集中できて仕事がはかどります。

私は、ストレス解消のために甘いものを食べたくなりますが、甘いものを食べると太ってしまうという二次災害が起こります。
しかし、音楽は何の副作用もなく、お酒も甘いものも不要、これ以上ないくらいの健全なストレス解消法で、大変お勧めです!!

今回の気づきは「新しいものを求めなくても、既に持っていた」でした。
新しいものが出ると目移りしがちですが、既にあるものも大事にしないと✨ですね。
では、また次回!

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